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空気が澄み渡る冬の夜は、四季の中で最も多くの1等星が同時に輝く季節です[注1][注2]。都市部の明るい夜空でも、南の空に昇るオリオン座の「三つ星」さえ見つけられれば、そこから「冬の大三角」や「冬のダイヤモンド」を次々とたどることができます[注1]。
1. オリオン座の三つ星と赤・青の超巨星
1月中旬の21時頃、南の空を見上げると、ほぼ等間隔に並んだ3つの2等星(オリオン座の三つ星)が目に入ります[注1]。この三つ星を囲む大きな長方形の左上で赤橙色に輝くのがベテルギウス(視等級0.42等)、右下で青白く鋭い光を放つのがリゲル(視等級0.13等)です[注2]。恒星の色は表面温度の違いを反映しており、リゲルのように高温の星は青白く、ベテルギウスのように表面温度が比較的低い赤色超巨星は暖かみのある赤橙色に見えます[注2]。
2. 冬の大三角と冬のダイヤモンドを形作る明るい星データ
冬の南〜天頂の空に集まる7つの1等星(シリウス、カペラ、リゲル、プロキオン、ベテルギウス、アルデバラン、ポルックス)の明るさと色の特徴をまとめました[注2]。
| 恒星名(星座名) | 視等級 | 星の色(スペクトル型) | 含まれる星の並び | オリオン座からのたどり方 |
|---|---|---|---|---|
| シリウス(おおいぬ座)[注1][注2] | -1.46等[注2] | 青白色(A1V)[注2] | 冬の大三角・冬のダイヤモンド[注1] | オリオン座の三つ星を南東(左下)へまっすぐ延ばす[注1] |
| ベテルギウス(オリオン座)[注1][注2] | 0.42等[注2] | 赤橙色(M1-M2)[注2] | 冬の大三角[注1] | 三つ星の左上に位置する赤い1等星[注1][注2] |
| プロキオン(こいぬ座)[注1][注2] | 0.34等[注2] | 黄白色(F5IV-V)[注2] | 冬の大三角・冬のダイヤモンド[注1] | ベテルギウスとシリウスと正三角形を作る東側の星[注1] |
| リゲル(オリオン座)[注1][注2] | 0.13等[注2] | 青白色(B8Ia)[注2] | 冬のダイヤモンド[注1] | 三つ星の右下に位置する青白い1等星[注1][注2] |
| アルデバラン(おうし座)[注1][注2] | 0.86等[注2] | 橙色(K5III)[注2] | 冬のダイヤモンド[注1] | 三つ星を西(右上)へ延ばした先にある橙色の星[注1][注2] |
| カペラ(ぎょしゃ座)[注1][注2] | 0.08等[注2] | 黄色(G3III)[注2] | 冬のダイヤモンド[注1] | 天頂近くで黄色く明るく輝く五角形の星[注1][注2] |
| ポルックス(ふたご座)[注1][注2] | 1.14等[注2] | 橙色(K0III)[注2] | 冬のダイヤモンド[注1] | カペラとプロキオンの間でカストル(1.58等)と並ぶ星[注2] |
3. 冬の夜空の計算星図
上の星図は、2026年1月15日 21時00分(日本標準時)に東京(北緯35.675度・東経139.538度)で見上げた夜空を計算描画したものです[注1][注2]。ベテルギウス・シリウス・プロキオンの3星を結ぶ「冬の大三角」と、シリウス→プロキオン→ポルックス→カペラ→アルデバラン→リゲルを一周する巨大な六角形「冬のダイヤモンド」が南から天頂にかけて広がっています[注1][注2]。
4. 都会のベランダからでも楽しめる冬の星空観察
冬の夜空には7個もの1等星が集中しているため、街明かりのある住宅街やベランダからでも肉眼で十分に星の色と並びを楽しめます[注2]。防寒対策をしっかり整えて、まずは南の空で輝く赤と青のコントラストから探してみてください。
5. 出典・参考資料
- [注1] 国立天文台(NAOJ)『東京の星空・カレンダー・惑星(2026年1月)』(https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/01.html / 確認日: 2026-10-21)
- [注2] 国立天文台(NAOJ)暦計算室 / ESA Hipparcos Catalog『今日のほしぞら・一等星カタログ』(https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/skymap.cgi / 確認日: 2026-10-21)
参考資料・一次資料(出典台帳)
- [注1]:冬の夜空(1月中旬21時頃)では、オリオン座の三つ星とベテルギウス・リゲルを起点に、おおいぬ座のシリウス・こいぬ座のプロキオンを結ぶ「冬の大三角」および6つの1等星を結ぶ「冬のダイヤモンド」を肉眼で見つけることができる。
- [注2]:冬の代表的な1等星であるシリウス(-1.46等・青白色)、カペラ(0.08等・黄色)、リゲル(0.13等・青白色)、プロキオン(0.34等・黄白色)、ベテルギウス(0.42等・赤橙色)、アルデバラン(0.86等・橙色)、ポルックス(1.14等・橙色)の7個の1等星は冬〜早春の夜空で同時に観察でき、表面温度の違いによる色の対比を肉眼で確認できる。