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澄み切った秋の夜空を見上げると、夏や冬に比べて派手な1等星が少なく、落ち着いた静かな星々が広がっていることに気づきます[注1]。秋の星座探しで最も頼りになる道しるべが、頭の真上(天頂)近くに浮かぶ「秋の四辺形」です[注1]。
1. 秋の星座探しの起点となる秋の四辺形
10月中旬の21時頃、東京などの本州付近で空のほぼ真上を見上げると、2等星〜3等星の4つの星が整った四角形を作っています[注1]。これがペガスス座の胴体にあたる「秋の四辺形」で、ペガスス座のマルカブ(視等級2.48等)や、北東の角を共有するアンドロメダ座のアルフェラッツ(視等級2.06等)などから構成されています[注2]。まずはこの四角形を空の中で見つけることが、秋のスターホッピング(星から星へ視線を移す探し方)の第一歩になります[注1]。
2. 秋の夜空で見つけやすい主要星・星座一覧
2026年10月15日 21時00分(日本標準時)の東京の空を基準に、秋の四辺形から順番にたどれる主な星座と恒星を整理しました[注1][注2]。
| 探す順序 | 星座・アステリズム | 目印となる恒星(視等級) | 方角・位置の目安 | 見つけ方の手がかり |
|---|---|---|---|---|
| 第一段階(天頂起点)[注1] | ペガスス座(秋の四辺形)[注1] | マルカブ(2.48等)[注2] | 天頂付近(ほぼ真上)[注1] | 4つの2〜3等星が作る大きな長方形を探す[注1] |
| 第二段階(北東へ展開)[注1] | アンドロメダ座・ペルセウス座[注1] | アルフェラッツ(2.06等)[注2] | 天頂から北東の空[注1] | 四辺形の北東の角から北東へ伸びる2列の星並びをたどる[注1] |
| 第三段階(南の低空へ)[注1] | みなみのうお座[注1] | フォーマルハウト(1.16等)[注2] | 南の低い空[注1] | 四辺形の西側(右側)の2星を結んで南の地平線近くへ伸ばす[注1] |
| 第四段階(北の高空へ)[注1] | カシオペヤ座[注1] | W字の5星(2〜3等星)[注1] | 北の高い空[注1] | アンドロメダ座の北側でアルファベットの「W」の形を探す[注1] |
3. 計算星図で見る秋の星空ルートマップ
上の計算星図は、2026年10月15日 21時00分(東京・北緯35.675度)の地平座標を計算して描画したものです[注1][注2]。西の空にはまだ夏の大三角(ベガ・アルタイル・デネブ)が残っており、天頂のマルカブ・アルフェラッツから南の空へ視線を下ろすと、秋の夜空で唯一の1等星であるフォーマルハウト(視等級1.16等)がぽつんと白く輝いています[注1][注2]。
4. 街明かりの中で秋の星座を観察するコツ
秋の星座は2等星や3等星が多いため、ベランダや公園で観察するときは街灯が直接目に入らない場所を選び、目を暗さに慣らして探すのが基本です[注1]。目が慣れてくると、アンドロメダ座の星の並びや、東の空から昇ってくるおひつじ座のハマル(2.00等)まで見分けられるようになります[注2]。
5. 出典・参考資料
- [注1] 国立天文台(NAOJ)『東京の星空・カレンダー・惑星(2026年10月)』(https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2026/10.html / 確認日: 2026-10-21)
- [注2] 国立天文台(NAOJ)暦計算室 / ESA Hipparcos Catalog『今日のほしぞら・恒星視等級データ』(https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/skymap.cgi / 確認日: 2026-10-21)
参考資料・一次資料(出典台帳)
- [注1]:秋の夜空(10月中旬21時頃)では、天頂付近のペガスス座の「秋の四辺形」を起点として、アンドロメダ座・ペルセウス座、北天のカシオペヤ座(W字)、および南の空で唯一輝く1等星フォーマルハウト(みなみのうお座)を順番にたどることができる。
- [注2]:秋の四辺形を形作るペガスス座α星マルカブ(視等級2.48等)、アンドロメダ座α星アルフェラッツ(視等級2.06等)、みなみのうお座α星フォーマルハウト(視等級1.16等)、おひつじ座α星ハマル(視等級2.00等)の位置と明るさはIAU・Hipparcos星表および国立天文台の星図データで確認できる。