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毎年9月12日は、日本の「宇宙の日」として全国の科学館や天文台でさまざまな記念イベントが開かれています[注1]。なぜ9月12日が「宇宙の日」となったのか、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の公式資料に基づき、1992年の歴史的なフライトと合わせて振り返ります[注1][注2]。
1. 国際宇宙年と日本人宇宙飛行士の初飛行
1992年は、世界各国が協力して宇宙開発と地球環境への理解を深める「国際宇宙年(ISY: International Space Year)」でした[注1]。日本でも宇宙開発を広く身近に感じてもらうための記念日を設けようと一般公募が行われ、毛利衛宇宙飛行士がスペースシャトル「エンデバー号」で初めて宇宙へ飛び立った「9月12日」が多くの支持を集めて「宇宙の日」に制定されました[注1]。
このフライト(ミッション名 STS-47、日本の第一次材料実験「ふわっと'92」)では、無重力環境を活かした34テーマの材料・生命科学実験や宇宙授業が行われ、日本の有人宇宙活動の大きな礎となりました[注2]。
2. スペースシャトル打上げの協定世界時と日本標準時記録
宇宙開発史の記録を読む際は、打上げが行われた現地時間・協定世界時(UTC)と日本標準時(JST)の対応を確認することが大切です[注2]。
| 出来事 | 協定世界時(UTC) | 日本標準時(JST) | 場所・ミッション概要 |
|---|---|---|---|
| エンデバー号(STS-47)打上げ[注2] |
1992-09-12T14:23:00Z[注2] |
1992-09-12T23:23:00+09:00(1992年9月12日 23時23分)[注2] |
米国フロリダ州ケネディ宇宙センターより打上げ(ふわっと'92)[注2] |
| 「宇宙の日」の制定[注1] | 1992年(国際宇宙年)[注1] | 毎年9月12日[注1] | 毛利衛宇宙飛行士の出発日である9月12日を一般公募により選定[注1] |
3. 打上げ同時刻に日本の頭上に広がっていた星空
上の計算星図は、エンデバー号が宇宙へ飛び立ったまさにその瞬間である 1992年9月12日 23時23分(日本標準時、1992-09-12T14:23:00Z)に、東京(北緯35.675度・東経139.538度)の空に広がっていた星々を再現したものです[注2]。西へ傾き始めた夏の大三角(ベガ・アルタイル・デネブ)に代わって、天頂にはペガスス座のマルカブやアンドロメダ座のアルフェラッツが昇り、南の空にはみなみのうお座のフォーマルハウトが輝いていました[注2]。
4. 宇宙の日前後に楽しめる天文・宇宙の催し
現在も毎年9月12日の「宇宙の日」前後には、全国の青少年を対象とした作文・絵画コンテストや、科学館・プラネタリウムでの特別展示が開催されています[注1]。涼しくなり始める初秋の夜、日本の宇宙開発の歴史に思いを馳せながら夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
5. 出典・参考資料
- [注1] JAXA(宇宙航空研究開発機構)『「宇宙の日」とはどういう日ですか? | ファン!ファン!JAXA!』(https://fanfun.jaxa.jp/faq/detail/313.html / 確認日: 2026-10-21)
- [注2] JAXA(宇宙航空研究開発機構)有人宇宙技術部門 / 国立天文台暦計算室『日本人宇宙飛行士の歩み(STS-47 ふわっと'92)および1992-09-12 23:23 JST星図計算』(https://humans-in-space.jaxa.jp/astronaut/mohri-mamoru/ / 確認日: 2026-10-21)
参考資料・一次資料(出典台帳)
- [注1]:日本の「宇宙の日」(9月12日)は、国際宇宙年(ISY)であった1992年に毛利衛宇宙飛行士がスペースシャトル「エンデバー号」(STS-47)で宇宙へ飛び立った9月12日を記念し、一般公募によって制定され、毎年9月12日前後に全国で記念行事が行われている。
- [注2]:スペースシャトル「エンデバー号」(STS-47・第一次材料実験「ふわっと'92」)は協定世界時(UTC)1992年9月12日14時23分(日本標準時JSTでは1992年9月12日23時23分)にケネディ宇宙センターから打ち上げられ、34テーマの実験等を実施した。同時刻の東京の空には夏の大三角やペガスス座のマルカブ、みなみのうお座のフォーマルハウトが昇っていた。